「帰省写真撮影」で、F3/Tの調子が悪いということを書いた。1枚目と2枚目で1/80秒となってしまうという不具合なのだが、F3リミテッドのペイントをする時に軍艦部のカバーを外したが、フィルムカウンターには歯車などのメカニズムが詰まっているのを思い出した。もし、フィルムカウンターのメカニズムに連動して1/80秒となるのなら、そこにマイクロスイッチのようなものがあると考えるのが自然だ。多分、そこで何かが起こっているのだろう。
スイッチの類の不調なら、もしかしたら自分で治せるかも知れない。早速、軍艦部のカバーを外してみると、何やら小さな金具が落ちてきた。どうやらこの金具は、フィルムカウンターのギアに接着されていたようだ。この金具と2つの電気接点が、あるタイミングで接触して1/80秒に切り替わるらしい。今回の不具合では、接触する相手を失った電気接点が、意図しない部品で短絡していたために起こったものと推測される。
元通りの機能に戻すには、剥離した金具を元の位置に接着すると良いのだが・・・、いや、まてよ。
いちいち空写しで1/80秒に切り替わっても便利とは思えない。それよりも、今回のような不具合の可能性が残らぬよう、電気接点が接触しないようにしておこうか。
かくして我輩のF3/Tは、F3PやF3リミテッドと同じく、空写しの時にも自動的に1/80秒に切り替わることが無くなった。このほうが、スッキリしていて良い。
バリバリのカスタムニコンではないが、「少しカスタム」といった感じか。