2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
 FA
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 FM10
 FE10
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カメラ雑文

[779] 2012年11月08日(木)
「再び、北海道車中泊の旅(7日目−10月5日)」


朝、6時過ぎに目が覚めた。今回の旅での最後の車中泊だった。

この日は苫小牧近くにある「樽前山」という火山へ登山の予定である。この山は標高1,000メートルほどで、しかも7合目まではクルマで登れるまさに手軽な山。もっとも、ガレ場などもあるであろうから最低限の装備と心構えは必要であることに違いは無い。
そして登山の後は、フェリー港のある苫小牧まで移動し、博物館や映画館などでゆっくりと過ごしたい。

スケジュールとしてはかなり余裕があり、朝もまだ早いしことでもあるし、それほど急ぐことも無かろう。
そう思った時、ふと、昨日「金比羅火口展望台」から見た洞爺湖のトンボロのことを思い出した。そうだ、洞爺湖にいるうちに行ってみよう。

距離は極めて近く、クルマでは3分で到着した。ただし目的のトンボロの少々手前の公園に入ったため、そこから湖岸に沿ってしばらく歩くことになった。
朝の光がさわやかで、良い具合に順光でトンボロの島を照らしていた。

<洞爺湖のトンボロ>
洞爺湖のトンボロ
[LUMIX DMC-GF3/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 06:51

途中、このトンボロについての解説看板があったが、それによればこの島の名前は「珍小島(ちんこじま)」と言うらしい。名前もまた面白い。

その「珍小島」に近付いていくと、小川に行き当たった。あまりに小さいので、何かの排水溝からの流れかも知れないと思ったが、見た限りでは澄んだ水であった。
それが湖に注ぐ様子はまさに河口の模式図で、我輩はそれに非常に興味を持った。砂洲が面白い。

<小川の河口>
小川の河口
[LUMIX DMC-GF3/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 06:59

さて、肝心の「珍小島」だが、島に伸びる砂浜のラインが実に美しく優雅に見える。こういうのが自然に形成されたというのだから、如何に物理法則の持つ計算式が緻密で均整が取れているかということが解ろう。

<砂洲が描く絶妙なライン>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
砂洲が描く絶妙なライン
[LUMIX DMC-GF3/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 07:01

さらに近付いて行くと、段々とそのディテールが現れてきた。
遠くから見えた、砂洲と島との細い連結部分は、実際に目の前にしても極めて細く、仮にスコップで掘り返したとしても、たった1人の人力で島を切り離せるのは間違いない。

<細い砂州で繋がっている>
細い砂州で繋がっている
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/05 07:04

ふと見れば、砂洲の部分にさらに小さな砂洲があり、石に連結していた。我輩はそれを見て、小さな図形が繰り返す「フラクタル幾何学」が頭に浮かんだ。ここにも物理法則の計算式が存在し、働きかけているのだろう。実に面白い。

<砂洲の中に更に小さな砂洲> (※トリミング)
砂洲の中に更に小さな砂洲
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/05 07:10

「珍小島」のほうは、雑草、特にトクサが生い茂っており、それが神秘的な雰囲気を醸し出していた。島に上陸出来るかよく分からなかったが、試しにちょっと中に入ると、草を踏み分けたような道が続いていた。そのまま進んで島の中央を過ぎた辺りで何かの石碑に行き当たった。そこには「天照大神」と彫られており、何かの神を奉っている様子。

<島内の石碑>
島内の石碑
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/05 07:07

それ以上は特別何かあるわけでもないのだが、こういう小さな島というのは何か心惹かれるものがある。それは例えるならばトムソーヤ島のような、自分だけの秘密基地のようなものと言えよう。

「珍小島」を出た後、クルマのほうへ戻ったが、ジオガイドブックによると、この近くに断層による地面のズレが残っている道路があるとのことで、その場所を探してみたい。
実はその場所、これまで数え切れぬほど通過した場所なのだが、ジオガイドを見るまで全く気が付かなかった。
クルマを停めている場所からはそれほど離れていないはずなので、道路に沿って歩いて行くと、確かに屈曲した場所があった。これまで無意識に曲がっていたカーブ、それこそが断層の跡であったのだ。
ちなみに、道の脇にはこの断層に関する説明看板が設置してあり、ジオガイドブックとの連携を感じさせた。

<断層でズレた道路>
断層でズレた道路
[LUMIX DMC-GF3/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 07:24

さて、次はいよいよ苫小牧方面へ向かい、「樽前山」へ登ることにしよう。
クルマに乗って駐車場を出たが、勘違いをして反対方向に向かってしまった。そのことはすぐに気付いたのだが、なかなか反転出来ずに少々回り道をして15分ほど浪費し、再び洞爺湖温泉に戻った。

そこでコンビニエンスストアに寄り、「どうせ山では買い物する場所もあまり無かろう」と昼食を買っておくことにした。選んだのはざるそば。
樽前山は3時間くらいの行程だ考えているので午前中いっぱいあれば良く、昼食は戻ってから車内で、と考えた。そういうわけで、昼食選びでは持ち運び性は考慮しなかった。

地図で見るとそれほどの距離でもないと漠然と思ったが、クルマで1時間半かかった。北海道での1時間半はそこそこの距離であろう。
樽前山の7合目駐車場に登る道は途中で未舗装の砂利道となる。走行中の振動は気にならないが、あまりスピードを上げると飛び石で腹面を痛めるだろうと思いスピードを緩めた。

7合目駐車場への到着は9時半近く。空は雲が多く、陽が射したかと思うと次の瞬間には陽がかげる。
予定としては、12時半に戻ることを目安とする。ここは初めての山でもあり、あくまでも目安としてその時間を見ておきたい。

トレッキングシューズを履き、カメラ機材と500ミリリットルのペットボトル茶を2つ、そして菓子少々をザックに入れて背負った。悪天候を想定し、コンパクトジャケットも着ておく。雨が降ればフードを被れば良い。また、今回はステッキも使おう。
ペットボトル茶については、北海道では2リットルサイズしか買っていなかったため、自宅出発時に持ってきた500ミリリットルボトル2本(その時点では空になっていた)に2リットル側から小分けした。

駐車場から見回しても登山口がよく分からなかったが、他の登山者の行く方向に着いて行き、登山者カードに記名した後、皆に続いて登山道に入った。

<登山口>
登山口
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 09:36

最初は植生のため見通しが利かなかったものの、しばらく歩くと視界が開け、景色が良く見えるようになった。
だが見ると、樽前山との位置関係がおかしい。ポータブルナビのスイッチを入れてみると、どうやら樽前山にダイレクトに登る道ではなかったようだ。しかしながら地図の等高線を見る限り、今歩いている道はグルリと回り込んで行くルートのため、距離は長いものの勾配は楽そうに感ずる。それに、戻るのもシャクであるしこのまま行くことにする。

<回り込む登山道>
回り込む登山道
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 09:56

しばらく歩くと、まるで溶岩あるいは火山灰の堆積したと思われる面白い地形があった。何が面白いのかと言うと、見た目として分かり易いものであったからだ。

<火山堆積層>
火山堆積層
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 10:07

通常、芸術家としてのカメラマンは、地質学というよりも見た目の形や光などに関心が強い。ダイナミックな自然の姿を、光の当たり方や風・水・雲の動きで表現する。いわゆる、表面上のダイナミズムに限定した写真。そこには、地質学に関するメッセージは無い。

それに対して地質学者は、一見してシロウトでは分からないような地質上の特徴を読み取って写真に撮る。しかしそこには芸術性は無く(スケール代わりにレンズキャップやピッケルなどを一緒に写し込むせいもある)、そもそもシロウト目には、長文の説明文無しには何を写した写真なのか理解出来ない。

我輩のスタンスとしては、とにかく分かり易い地質写真を目指している。説明を要するにしても、短文で写真の意味が伝わるようなものとしたい。
もちろん、撮影者である我輩自身の地質学的知識が専門家に比べて乏しいので、難しい地質上の特徴など最初から気付かないせいもあるが、せっかく写真に撮るならばビジュアルとして大地のメカニズムの一端を映像化したいという理想があるのは確かだ。

撮影は645判銀塩カメラをメインにしているが、ザックに背負っているため撮影のたびにザックを降ろしてカメラの準備をしなければならない。
デジタルカメラについては、「OM-D E-M5」を首に掛けているがそれは広角専用カメラとしており、望遠撮影となるとザックに入れた「GF3」を使うことになり、やはり撮影時にザックを降ろすことになるのは変わりない。
そのおかげで、途中何度も後から来た登山者に「こんにちは」と追い越された。そんな時、時代劇「水戸黄門」のテーマ曲が思い浮かぶ。
「♪後から来たのに追い越され 泣くのが嫌なら さあ歩け♪」
・・・まあ、泣きはしないが。

さらにしばらく歩くと、分岐にさしかかった。ここを左に曲がらないと、「樽前山」を通り過ぎて別の山「風不死岳(ふっぷしだけ)」へ行ってしまう。
この道を歩く他の登山者たちは樽前山に向かっているわけではないため、我輩のように分岐を左へ向かう者はいなかった。樽前山を登るなら最初からダイレクトに登る登山道を歩くということだろう。

それまでは樽前山を横に通り過ぎるようなルートだったが、いよいよ樽前山に向かう進路となり期待も高まる。
いよいよ樽前山が眼前に迫ってくると勾配も急になってくるが、大変というほどではない。その先には溶岩ドームの頭が見え始めた。

<樽前山への登り道>
樽前山への登り道
[LUMIX DMC-GF3/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 10:39

頑張ってそのまま登っていくと、途中にまた分岐があり、それぞれ「西山コース」、「東山コース」とあり、我輩は左側の「東山コース」を選んで進んだ。
登るに従い、溶岩ドームの全景が見えてきたのだが、逆光のため詳細が見えない。この先をさらに進んで回り込み、順光となる地点を探すしか無いだろう。まだまだ道のりは遠いな。

<逆光の溶岩ドーム>
逆光の溶岩ドーム
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 10:56

ふと振り返ると、先程撮影した火山堆積層の全景を見ることが出来た。これもまた分かり易い。

<火山堆積層の全景>
火山堆積層の全景
火山堆積層の全景
[LUMIX DMC-GF3/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 10:56

樽前山に登ると吹きっさらしのためか風が強くなった。体温も奪われて寒くなったので、コンパクトジャケットのジッパーを上げて襟を詰め、フードも被った。フードはゴム締め出来るので強風でもめくれることは無い。

樽前山の上はテーブル状に平らで、その中央に溶岩ドームがポツンとある。我輩の認識はそんな感じだった。
しかしながらテーブル状とは言っても現実のスケールで見るとアップダウンは大きく、目の前の小山を越えてもまだその先があったりと、なかなか前に進んでいるような気がしない。

<アップダウンは続く>
アップダウンは続く
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 11:08

途中、小腹が減ったので菓子を頬張った。この菓子はコンビニエンスストア「セイコーマート」で買った「ラスク」で、78円と低価格ながらも味はなかなか悪くない。この商品は他では見たことが無いので、北海道にいるうちにまた買っておこうと思う。

さて、ようやく順光の位置に辿り着くことが出来たのは、溶岩ドームの全体が見えてから更に1時間近くも歩いてからだった。
見ると、溶岩ドームへ延びる道が幾筋か見えているが、これは火山活動が活発になった2001年以降に立ち入り禁止になったらしい。残念だが仕方無い。

<順光の溶岩ドーム>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
順光の溶岩ドーム
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 11:45

ところで、溶岩ドームを目の前にしても安心してはいられない。この山よりも低いところにある雲が山の斜面を駆け上って左手から襲ってくるのである。そうなると、溶岩ドーム全体が白く覆われてしまい完全に見えなくなってしまう。
強風のため、雲はしばらくすると追い払われるのだが、ボヤボヤしているとまた次の雲が襲いかかる。

それでも何とか、645判、デジタルカメラの広角・望遠と、一通りの撮影が済み、もう少し先へ進んでみたくなった。と言うのも、噴煙がモクモクと立ち昇り硫黄が黄色く覆っている面が見えたので、それを正面に見てみたかったのだ。

時間は既に12時となり、そろそろ降りて昼食としたいところ。下山する道はすぐ脇にあった。この道は当初登る予定だった7合目駐車場と直結している最短コース。
だがせっかくここまで来ているのだから、あとちょっと行って戻る程度の手間を惜しんでは、後悔を残すことになろう。

溶岩ドームを横目に見ながら歩いて行ったが、やはりスケールが違う。ちょっと見える角度を変えるだけでも結構な距離を歩かねばならなかった。しかしそれは重要な問題ではなかった。それよりも問題なのは、前方から次々に湧き上がってくる雲であった。低い所にある雲が、山の斜面を伝ってどんどん昇って来る。そしてそれが目の前を真っ白にさせた。
そういう時はもう、ただひたすら待つしか無い。「蔵王のお釜」でもそうだったが、諦めて帰ろうとすると雲が払われるものだ(参考:雑文445)。

<湧き上がる雲>
湧き上がる雲
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 12:19

我輩は岩に腰を降ろしてしばらく待ってみた。しかし、待てども待てども雲が払われない。完全に雲に没してお手上げ状態。
それでも信じて待っていたところ、1時間近く経ってようやく雲が途切れた。その合間を見て、記念撮影を含む撮影を行い、早々に撤収した。
「腹が減った・・・。」

<時間がかかった記念撮影>
時間がかかった記念撮影
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 12:49

先程の下山分岐地点まで戻ろうと急ぎ足で歩いていると、時々ゴロゴロと雷の音がする。見ると、いつの間にか黒い雲に囲まれていた。マズイな、山の落雷は横から襲ってくるので危険だ。

<黒い雲に囲まれた>
黒い雲に囲まれた
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 13:05

下山道に辿り着き、早歩きで道を降りて行く。
遠景に、やはり同じような黒雲が見えていた。そして遠くでゴロゴロと音がしている。ちょうど今自分がいる場所と同じ高さであろうか。そんな位置から雷雲を見たのは今回が初めてである。
歩きながら雲のほうを見ていると、どうやらその下では豪雨となっているらしく、地上に到達する白いカーテンが見えた。そして時々、稲光が地上に落ちるのを見た。

我輩は何とかこの落雷の瞬間を撮影したいと思ったのだが、昼間の撮影では長時間露光は出来ないので、数百分の1秒のシャッターで稲光を捕らえねばならぬ。それは人間技ではとても無理なため、偶然を狙って何枚も何枚もシャッターを切った。運良く1枚でも稲光が写れば良かったが、そこまで都合が良いはずも無く、ここでは画像加工により、我輩の眼で見た光景を再現してみた。

<豪雨をもたらしている雲> (※稲光は合成によるイメージ)
黒い雲に囲まれた
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 13:25

ところで、道は途中から丸太の階段となり、歩幅が合わずに苦労したものの、このような急な下り坂では階段のほうが滑り落ちないので安心出来る。
だが、もしこれが登りであったならば、下り以上に苦労したはず。登りでは丸太を1つ1つ乗り越えねばならないので、常に太ももを高く上げねばならならず大変だ。それはまるでアスレチックのよう。特に歩幅が合わない場合は苦行でしかない。

<登り方向に見た丸太の階段>
登り方向に見た丸太の階段
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 13:23

雨が駐車場に到達する直前からポツリポツリと降り始めていたが、駐車場に降りたと同時に本格的に降り始めた。コンパクトジャケットを着てはいるものの、ザックカバーなど持ってなかったので助かった。
我輩は急いでクルマに乗り込み、トレッキングシューズを脱いで身軽になり、ようやく昼食とした。

<昼食>
昼食
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 13:47

ちなみに、この登山での地図上での軌跡は下に掲載した写真のようになる。

<ポータブルナビ上での軌跡>
ポータブルナビ上での軌跡
[OLYMPUS OM-D E-M5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 13:39

食後、登山者カードに帰着時間を記入し、「苫小牧市科学センター」を目指してクルマを走らせた。雨は相変わらず降り、時々豪雨になったりした。

45分後、目的地に到着したのだが、どうやら間違えて「苫小牧市博物館」のほうに行ってしまったようで、休館中でひっそりとしており間違いに気が付いた。慌てて「苫小牧市科学センター」のほうへ向かったわけだが、そこから近い場所にあり時間ロスも最小限で済んだ。ただし閉館時間は17時のため、あと2時間ほどしか無い。

クルマを降りると、もう雨は止み陽も射してきた。
軽い撮影だと思ったので、カメラは超広角ズームを装着した「OM-D E-M5」のみを肩に掛け、カバンなどは持って行かなかった。

<苫小牧市科学センター>
苫小牧市科学センター
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 15:06

ここは入館無料で、入るとロシア製宇宙船ミールが展示してあった。事前のWeb情報によれば、これはロシアから寄贈された予備機とのこと。これが宇宙へ行ったわけではないが(もしこれが宇宙へ行っていたら、帰還カプセル以外は大気圏再突入出来ないので戻って来ているはずがない)、物としては本物と変わらない。
それにしてもなぜロシアがこのようなものをくれるのだろうか?

<ロシアの宇宙船ミールの予備機>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
ロシアの宇宙船ミールの予備機
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 15:24

少なくともこのコーナーには入館者は我輩1人しかいなかった。
職員は男女2人おり、我輩がカメラを持っているのを見たのか、女性職員が「写真は自由に撮って頂いても構いませんよ」と声を掛けてくれたので、我輩は早速カメラを構えてそのお姉さんを・・・いや、ミールを撮影して回った。

ミールの中も入れるようになっており、様々なロシア製の機器を目の前に見ることが出来た。操縦席と思われるところもあったが、そこは透明アクリルで仕切られており、中へ入ることは出来なかった。しかし男性職員が「開けましょう」と入れてくれた。我輩1人なのでサービスしてくれたようだ。
ちなみにここでの撮影はシャッタースピードが1/2秒となったが、「OM-D E-M5」と我輩の超人的ホールディングにより、手持ち撮影でも全く手ブレの無い画像が得られた。

<ミール操縦席>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
ミール操縦席
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/05 15:18

ミールのコーナーを抜けて別棟に行くと科学展示があるようだったが、その途中で科学に関する読書コーナーがあった。
時間もあまり無かったためそのまま通り過ぎようとしたのだが、ふと、我輩が子供の頃に読んでいた学研の「ひみつシリーズ」が置いてあるのに気付いて足を止めた。

我輩が当時持っていたのは「できるできないのひみつ」、「発明・発見のひみつ」、「なまえのひみつ」であったが、その中の「できるできないのひみつ」を見付けたので手に取ってみた。
これは懐かしい。我輩が持っていた本は今ではもう手元に無いが、めくるページ全てが昨日読んだかのように覚えていることに気付いて、改めて驚いた。

<学研「できるできないのひみつ」>
学研「できるできないのひみつ」
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/10/05 15:44

ちなみに、今でも「ひみつシリーズ」は続いているのだが、最近のものは完全に企業PR誌と化してしまい、業界内での特定の企業1社のみを取材し、場合によってはその企業の創始者を神格化さえしている。
もちろん、参考となる情報は多いが、昔のように真っ白な状態で知識を得ようとする時に読むようなものでは無くなった。

懐かしい本を1冊読んだ後、別棟に移動してみると、そこには親子連れが1組いるだけでひっそりしていた。平日の夕方はこんなものだろう。しかし初めて訪れた我輩には、どうしてもこの施設が寂れたものであるかのように思ってしまう。

見ればプラネタリウム室が近くにあり、どうやら16時から上映されるようだったのでちょっと待って入ることにした。
プラネタリウム室のドアを開けて招き入れたのは、先程の女性職員。観客は我輩と先程の親子連れのみ。少々寂しいが、こぢんまりとしたプラネタリウムなのでそれはそれで成立するだろう。昔、スペースワールドで大きなパビリオンに我輩とヘナチョコ妻2人きりだったことがあったが、コンパニオンが「みなさーん、こんにちは!」と呼びかけて気恥ずかしかった。

プラネタリウムは15分ほどで終わり、その他の展示物などを撮影して回ろうと思ったのだが、カメラのバッテリーが切れかかってしまい、こまめにスイッチを切って対処した。気軽過ぎてスペアバッテリーを持って行かなかったのが良くなかった。

クルマに戻ったのは16時半頃。
これからどうしようかとしばらく考えた。夜は「イオンモール苫小牧」の映画館でレイトショーを観る予定だが、まだ時間が早い。イオンで時間を潰すにしても、あまり早く行くと駐車時間が長くなり駐車料金がかさんでしまう。今までの経験から、北海道でも都市部では駐車場代はかかるはず。もちろん、映画を観れば数時間タダになるとは思うが、映画を観るだけでも2時間かかるので、無料時間はオーバーするに違いない。

そこでとりあえず、「セイコーマート」で78円のラスクを買うことにした。自宅への小土産である。コンビニエンスストアならば駐車料金もかからないので、そこで時間も潰せる。
ポータブルナビで港に近い「セイコーマート」を見付けたので行ってみると、店の規模のわりに広大な駐車場を持つ店舗だった。78円ラスクは3種類あるが、キャラメル味のものを3つ購入。本当は6つくらい買いたかったが、3つしか無く残念。

<セイコーマートで購入した78円ラスク>
ラセイコーマートで購入した78円ラスク

しばらく車内で待機していると、徐々に周囲が暗くなり、17時半にもなると車内のものが何も見えなくなった。
映画は20時25分からなので、この状態でまだ3時間も待つことになる。携帯電話から検索したがイオンの駐車料金がよく分からず、自宅のヘナチョコ妻にメールを出して調べてもらうことにした。

土産として北海道名物の「マルセイ・バターサンド」を買いたいと思っているので、少々駐車料金がかかっても、無駄な時間を過ごすよりもイオンに行ったほうが良いかも知れない。
しばらくするとヘナチョコからメール返信があり、どうやらイオン駐車場は無料であるらしいということが分かった。ちなみにレイトショーを観る場合は、遅くまでゲートが閉まらないE区画の駐車スペースに停めねばならない。

そこで早速クルマで「イオンモール苫小牧」へ移動しE区画に駐車。イオンに来たついでに食料も調達した。今日の夕食と、明日の朝食・夕食である。明日は1日船の中なので、食料は持ち込んでおきたい。
とりあえず、夕食は車内で食べた。

<イオンモール苫小牧>
イオンモール苫小牧
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/05 18:22

土産にしようかと思った「マルセイ・バターサンド」、Webで調べると幾つかのイオンで扱っているようだったが、残念なことに苫小牧店では扱いが無いようだった。仕方無い、フェリー船内の売店で何か買うか。
それから、行きの船ではヒマ潰しが何も無かったので、イオン内の書店で海上自衛隊関係の雑誌を購入。2日後に「観艦式事前公開」に参加予定のため、その予習のつもりである。

レイトショーは「ハンガー・ゲーム」という映画を観ることにしている。
これは上映スケジュールに合うものの中で選んだため、ほとんど選択の余地は無かったが、少ない選択肢の中からアクション的なものを選んでみた。

観た感想としては、期待した以上でも以下でも無く、ちょっと印象が薄いかなと思った。そもそも終わり方が中途半端で、どうやら続編に続くらしい。そのせいで物語が完結した気がしない。
ただし、異世界を見せてもらったという感覚は面白かった。未来世界のようでそうでもないし、異星文明のようでそうでもない。余計なことは考えず、映像とアクションを楽しむのが正解だろう。

<レイトショーを観た>
レイトショーを観た
[LUMIX DMC-GF5/17mm/ISO200] 2012/10/05 22:53

映画館を出てクルマに戻ると23時。フェリー出港は深夜1時半なので、1時間前の0時半にフェリー乗り場に着けば良かろう。だからまだ時間がある。あまり早く行ってもジャマになるだけだ。
とりあえずイオン駐車場を出て、港近くのコンビニエンスストア「セブンイレブン」で時間を潰すことにした。しかしそれも30分ほどが限度。何もせず暗い中で待っていてもやることが無い。後部座席の寝室に移ろうにも、寝過ごしてしまえばフェリーに乗り遅れてしまう危険がある。

少々早いかと思ったが、0時前にフェリー乗り場に向かうことにした。
右折待ちでフェリー乗り場の看板が見えた。もうすぐ乗船だと思うと気持ちが高ぶってくる。
ただこの気持ちの高ぶりは、「北海道を去る」ということからでは無く、「自宅へ帰る」という意識によるものだった。

<フェリー乗り場看板>
フェリー乗り場看板
[LUMIX DMC-GF5/14-140mm/ISO200] 2012/10/05 23:47

初めてのフェリー乗り場は勝手が分からず、構内で駐車場所を間違えてしまったりしたが、案内所で何とかチケットを受け取った。

<フェリー乗り場>
フェリー乗り場
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 00:08

改めて搭乗車駐車スペースに停めてみると、一般車は我輩を含めてたったの3台しかいない。後から何台か来るかと思ったが、まるで我輩を待っていたかのようにすぐさまフェリーへの搭乗が始まった。

フェリー内は、一般車はこの3台のみで、それ以外はトレーラーなど貨物系ばかりのよう。
ちなみにここでの撮影はシャッタースピードが1/5秒となったが、「OM-D E-M5」と我輩の超人的ホールディングにより、手持ち撮影でも全く手ブレの無い画像が得られた。

<車両甲板>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
車両甲板
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 00:16

客室フロアに上がると、案内係がいて部屋の場所を教えてくれた。風呂は2時までとのこと。荷物を置いてすぐに風呂に入ることにする。
部屋は4人定員のベッド。「新日本海フェリー」のような2段ベッドではない。対角線側の部屋に1人いるようだ。

<船室> (※下船間際に撮影)
船室
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 19:21

早速風呂に行ってみると、行きの「新日本海フェリー」の船内浴場とほぼ同じような配置であるが、こちらのほうが若干狭いか。

<フェリー内の浴場>
フェリー内の浴場
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 00:32

風呂から戻ってしばらくすると、船は定刻どおり出港した。
出港して間も無く、船はゆっくりと揺れだした。新たに発生し接近中という台風の影響だろうか。そう言えば今日も天気が安定しなかったな。
まあ揺れるとは言っても、3年前の北海道行きでも往路はかなり揺れたがそこまでの揺れではない。我輩は横になって先程買った雑誌などを読んだりなどしていたが、相部屋になった男のほうは時々「うーん」と唸るような声を出していた。恐らく船酔いか。この程度の揺れに慣れていないというのは大変だな。


「8日目−10月6日」
※起床時を日付の変わり目とした。

翌朝は6時過ぎに目が覚めた。船は相変わらずゆっくりと揺れている。
我輩は上半身を起こし、朝食でも食べようかと何となく思った。ところが上半身を起こした途端、揺れが気持ち悪くなり、頭がクラクラしてきたではないか。たまらず横になり、目をつぶった。すると症状は幾分和らいだ。
「なんだ、これは? この程度の揺れで船酔いとは・・・有り得ぬ。」
我輩は何かの間違いだと思ったが、再び身体を起こすとまた気持ちが悪くなった。完全なる船酔いである。

乗船時間が深夜と遅かったので寝不足かと思い、朝食は中止して再び寝ることにした。
うーん、頭が重い・・・。

その後、寝たのか寝てないのかよく分からぬまま時間が過ぎ、昼頃になってようやく朝食で食べようと思った焼きうどんを食べたが、それが精一杯だった。
気分転換に外で風に吹かれてみようかと甲板に出てみたものの、あまり効果は無かった。
うーむ、頭がグラグラする・・・。

<甲板に出てみた>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
甲板に出てみた
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 11:18

ある程度時間が経てば慣れてくるだろうとも思っていたのだが、症状が全く改善する様子も無い。
とにかく、午後もひたすら時間が過ぎるのを願うという有様。

大洗港着は19時45分の予定で、19時になると落ち着かなくなってきた。
早くクルマに戻りたい。
クルマに戻りたいというのは往路も同じ気持ちだったが、あの時は早くフェリーから解き放たれて北海道の地を自由に走りたいという思いだった。
しかし今は違う。とにかく、揺れる船から脱出したいだけである。

我輩は荷物をまとめ、ロビーに移動した。
フェリーは港に入ったようだったが、接岸に時間がかかるようでなかなか車両甲板へ降りる許可が出なかった。それはいつもの手順だろうとは思うが、待つ身としてはかなり長く感ずるものである。

その後、ようやく車両甲板へ降りる許可が出て、我輩はフラフラしながらも階段を下りてクルマに急いだ。

<車両甲板へ降りる>
車両甲板へ降りる
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 19:52

接岸すると、もう揺れは無い。しかしまだ揺れているような気がする。
誘導員の指示に従ってクルマをバックさせて切り返し、夜の大洗港に降りた。そして停まることなく町を走り、高速道路に入った。気分は幾分落ち着いてきたものの、完全に治ったわけではない。

途中、パーキングエリアで小休止。そこで、昼食用に買っておいたざるそば弁当を食べたところ、わさびの刺激とサッパリした食感で、気分もかなり回復したように感ずる。

<ざるそばを食べる>
ざるそばを食べる
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 20:54

そばを食べた後、ふと、明太子巻き寿司があるのに気が付いた。そういえば追加で買ったものだが忘れていた。
そこで、そばに続いてこの巻き寿司も食べることにしたのだが、これがまたマズかった。一緒に入っているキュウリが明太子を生臭く感じさせ、せっかく気分が回復したというのに、これでまた気分が悪くなってしまった。

<明太子巻き寿司>
明太子巻き寿司
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO400] 2012/10/06 21:01

食後また本線に戻ったが、少々雨がパラついてきたようだ。本当に天気が安定しない。
そこから30分ほど走って高速道路を降り、消費ガソリン量を確定させるため自宅近くで満タン給油を行い、22時10分に帰宅した。

<この日の行動地図>
この日の行動地図
この日の行動地図


「旅のまとめ」

今回は、2つの台風にスケジュールが翻弄された。これは季節的な問題であるので、休暇取得のタイミングが良くなかったと言わざるを得ない。
火山巡検時の雑草繁茂の問題、陽の短さの問題、台風発生の問題を考えると、やはり北海道は初夏が良かろう。10年後の課題としたい。

今回の旅は当初、気分的にはあまり"乗っていた"とは言い難い。
台風の問題ももちろんあったが、それとは別に、旅全般に対する漠然とした不安はあった。限定された条件として、「車中泊可能な季節」、「業務スケジュールの都合」、「希少なオフシーズンの連続休暇のタイミング」、という状況からこの旅が自動的に決まってしまったように思う。
ただ、こなさねばならぬ任務は事前に計画しており、どれだけ成果を上げたかということも明確で達成感はあった。我輩にとって、写真という土産は大きなものである。
そして何より、無事に帰宅出来たことは何事にも替え難い成果であろう。

後日談となるが、船酔いに起因する体調不良は数日続き、その後もちょっとしたきっかけで目が回るようになってしまった。
また、紛失した接眼目当ての件は、結局クルマからは見付からず、やはり北海道の地に置き去りとなっているようだ。外れないよう瞬間接着剤で固定すべきだったかも知れないが、売却時のことを思うとなかなかそれも出来ない。

●走行集計

  今回 前回
総走行距離 1,300km 1,574km
北海道内走行距離 827km 862km
消費ガソリン量 106.45L 135L
平均燃費 12.21km/L 11.7km/L
※小数点以下有効数字の満たないものは
  誤差を含む。(例えば11.7は11.70ではない)

前回の北海道行きと比べて日程が長いわりに走行距離が少ないのは、単純に比較すると復路での到着港が大洗港と比較的自宅に近かったためであろう。それに加え、滞在型の活動も多かった。
もし往路も台風の影響無く大洗港であったならば、さらに走行距離を短くすることが出来たはず。

燃費については、前回と比べて高速道路走行の割合が低いにも関わらず0.5km/Lほど向上している。もし前回と同じルートであれば1〜2km/Lくらいは向上したかも知れない。前回とはタイヤが違うせいであろうか。

●費用集計

  金額 備考 前回
フェリー代 50,600円 (往路)24,500円-JAF割/(復路)26,100円 40,850円
ガソリン代 16,418円 ハイオク給油(3回) 16,235円
高速料金 6,900円 (往路)3,600円-ETC夜割/(復路)3,300円 4,050円
食費 10,937円 菓子含む 7,922円
入場料 4,300円 博物館、展望台等 6,140円
銭湯 1,660円 4回 1,840円
その他 7,585円 石鹸・ジオガイドブック・昭和新山本・映画・土産 2,700円
(合計) 98,400円 うち、現金として払ったのは40,900円。 79,737円

前回と比べるとフェリー代が1万円も高くなっている。往路はJAF割引を適用しているので、同条件の往復割引が無かったことは影響していない。ちなみにJAF割引と往復割引は排他適用。
高速料金については、料金制度が3年前とは異なる。
食費が増えたのは、単純に日程が長いため。

●撮影集計

デジタルカメラ 撮影枚数 データ容量(RAW) 前回撮影枚数
OLYMPUS OM-D E-M5 3,006枚 41.0GB
LUMIX DMC-GF5 425枚 5.9GB
LUMIX DMC-GF3 84枚 1.6GB
(合計) 3,515枚 48.5GB 約2,500枚
銀塩カメラ 撮影枚数 採用枚数 前回撮影枚数
PENTAX 645N **枚(後日記載) **枚(後日記載) 未集計

645判銀塩カメラ「PENTAX 645N」について、このカメラの電池(アルカリ単3×6本)は1度も交換したことが無いが、今までずっと機能しているのは驚異的。
露出は全てオート(分割測光)とし、重要な被写体についてはブラケット撮影した。夜景撮影についてはデジタルカメラの露光結果を参考とした。
ただし、フィルム現像はある程度貯めてから出しているので結果は先になってしまう。これはやはり、デジタルカメラでも結果が得られていることから、すぐに現像しなければならないという緊急性が無いことによる。

デジタルカメラについては、可能な限り高画質な「OLYMPUS OM-D E-M5」を使用した。
「LUMIX DMC-GF5」と「LUMIX DMC-GF3」の2台については、特段の使い分けは意識していない。この2台は画質がほとんど変わらないため、単純にたまたま手の届くところにあった、あるいはたまたま必要なレンズが装着されていたという理由で選んだに過ぎない。


(2017.10.09追記)
クルマのナビコントローラーが故障したためバラしていたところ、偶然にも無くしていた接眼目当てが座席の隙間にハマッていたのを見付けた。